WP QuickLaTeX の使い方
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このサイトの数式を入力するためにWP QuickLaTeXプラグインを使っています。当初はJetpackのBeautiful Mathを使っていたのですがWP QuickLaTeXの方ができることが多かったためこちらに乗り換えました。
WP QuickLaTeXの設定方法
WordPressにWP QuickLaTeXプラグインをインストールした後まず、WP QuickLaTeXの設定をします。
メニューの欄に右のような[QuickLaTeX]の表示があると思います。ここをクリックして、設定を行います。
設定するのは次の2つでいいです。
基本設定(Basic Setting)
ここでは、フォントサイズ(Font Size)とフォントカラー(Font Color)、背景色(Background Color)を変更するぐらいだと思います。すべてデフォルトにするとフォントサイズは17pxでフォントカラーは黒、背景色は透明(Transparent)になってます。
システム(System)
ここではイメージフォーマット(Image format)とイメージファイルをキャッシュするかを設定(Cache images locally)します。イメージフォーマットはGIF,PNG,SVG,Autoの中から選びます。(私の設定ではなぜかGIFが選べない)イメージファイルをキャッシュするかどうかは、初期設定ではする(ON)になっており、しておくと、WordPressのwp-contentのフォルダにql-cacheというフォルダを作りそこにキャッシュをしていきます。
設定が終わると左下にあるQuickLaTeXの設定を更新する(Update QuickLaTeX Settings)ボタンを押してください。
以上の設定しておけば後は投稿画面に、
[latex]
\frac{1}{2}
[/latex]
と書けばと表示されます。
WP QuickLaTeXの使い方
LaTeXのコマンドを覚えていないと使えませんが、それ以外にも少し悩んだこと書いておきます。まず日本語は使えません。アルファベットと数字のみが使えます。
フォントの色や大きさを変える
通常は設定したフォントカラーとサイズで表示されますが、どうしても違う色、サイズで表示したい時があります。そんなときは、
[latex]
\quicklatex{color="#ff0000" size=15}% この後に書く文字の色とサイズが変わります。色はRGBで指定します。サイズはpxです。
[/latex]
と\quicklatexを使うと文字の色と大きさを変更することができます。
プリアンブルでパッケージなどを読み込む
初期設定ではプリアンブルで、amsmath、amsfonts、amssymbのパッケージが読み込まれています。これ以外にパッケージを追加したりプリアンブルに何か記入したいときは、
[latex]
[+preamble]
\usepackage{pgfplots}% ここに追加したパッケージなどを入れる
[/preamble]
[/latex]
と[+preamble] [/preamble]の間に追加したいことを書きます。
グラフの表示
プリアンブル部分でtikzパッケージを読み込むことで、グラフや図形を書くことができます。例えば、
[latex]
[+preamble]
\usepackage{tikz}% tikzパッケージを読み込む
[/preamble]
\begin{tikzpicture}[domain=-10:10,scale=0.7]% グラフをかくための初期設定。範囲を-10から10まで、大きさを0.7倍にしている
\draw[step=1,very thin, gray] (-10,-10) grid (10,10);% グレーで縦横の目盛り線を引く
\draw[thick, ->] (-10,0)--(10,0) node[right] {$x$};% x軸を矢印付きで表示
\draw[thick, ->] (0,-10)--(0,10) node[above] {$y$};% y軸を矢印付きで表示
\draw (0,0) node[below right]{O};% 原点のOを左下に表示
\foreach \x in {-10,...,-1}% 負の数のx軸の目盛り表示のための繰り返し
\draw (\x,0) node[below] {$\x$};% 負の数のx軸の目盛りを書く
\foreach \x in {1,...,10}% 正の数のx軸の目盛り表示のための繰り返し
\draw (\x,0) node[below] {$\x$};% 正の数のx軸の目盛りを書く
\foreach \y in {-10,...,-1}% 負の数のy軸の目盛り表示のための繰り返し
\draw (0,\y) node[left] {$\y$};% 負の数のy軸の目盛りを書く
\foreach \y in {1,...,10}% 正の数のy軸の目盛り表示のための繰り返し
\draw (0,\y) node[left] {$\y$};% 正の数のy軸の目盛りを書く
\draw[domain=-3.16:3.16] plot(\x, \x*\x) node[above] {$y=x^2$};%2乗に比例する関数を表示する。xの範囲を-3.16から3.16までにする。(でないとグラフが飛び出す)
\draw[domain=-8:10] plot(\x, -1*\x+2) node[right] {$y=-x+2$};% 一次関数を表示する。xの範囲を-8から10までにする。(でないとグラフが飛び出す)
\draw[domain=-10:-1.2] plot (\x, {12 / \x});};% 反比例のxが負の値の時を表示する。xの範囲を-10から-1.2までにする。(でないとグラフが飛び出す)
\draw[domain=1.2:10] plot (\x, {12 / \x}) node[above] {$\displaystyle y=\frac{12}{x}$};% 反比例のxが正の値の時を表示する。xの範囲を1.2から10までにする。(でないとグラフが飛び出す)
\end{tikzpicture}
[/latex]
とかくと、
という風に表示されます。